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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




ある日の事。


「今日は!我らが愛するキャプテンの誕生日!」
「さぁ飲むぞー!」


今日はローの誕生日。愛するキャプテンの誕生日という事でクルー一同大喜びだった。ベポはわざわざ大きな島につくよう調節をしてたらしく、その島で皆してローへのプレゼントを買い込んだ。


「ほら!キャプテン!今年発行された医学書!」
「俺からはこれ!運が良かったんだぜ〜、絶版になってて数も少なくなってた貴重な歴史学書!」
「俺からはこれだな。キャプテンが喜ぶと思うから…後で見てくれよ」


ベポから始まりシャチが渡し、ペンギンが渡し…次々と他の皆も渡していく。受け取るローは嬉しそうに微笑んで受け取っていた。


「どうした?みのりは渡さないのかよ?」
「あー…それが、実は…結局、決まらなくって…用意できなかったんだ…」


ふとペンギンが傍によってきて声をかけてきた。輪に入らずに遠巻きに見てる私を心配してくれたのかな。とりあえず理由を話すと、ペンギンがそれは困ったなと言って隣に座った。


「俺達も毎年苦労してるからなぁ…キャプテン、メダルとかに関しては自分で集めたいからプレゼントには出来ないしよ」
「私が探しに出た時にはめぼしいものは皆が買っていった後だったし…」
「何もないってのもなぁ…」


2人してうーんと首を捻り、悩んでいるとベポがお酒を手にこっちに来る。シャチは既に数杯目を飲んでいい感じだ。


「2人ともどうしたの?」
「私だけプレゼント無しなの」
「え?そうだったの?言ってくれたら俺とみのりからって事にしたのに」
「…それは駄目だよ。ちゃんと、私が選んであげたい…」


数ヶ月の間、こんなにもお世話になってるのに便乗したプレゼントは流石にね。かと言って、用意出来てない方がなぁ…まずいなぁ。


「…ちょっと、外出てくる」
「え?今からかよ?やめとけって」


よし!と思い立ち上がると同時にペンギンに無理矢理座らされた。何でそんな事するんだこの野郎。


「何よ…」
「お前なぁ、キャプテンがまた心配するだろ」


出たよ!何なの!?ローはそんなに私の父親をしたいの!?



「今の内に一瞬だから大丈夫だって」
「だから駄目だって言って…あれ、お前…」
「何?」
「さっきから無理矢理行かないけどまさか…」


まさか?え、まさか…!?









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