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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




「うああゲロ臭い…」
「誰のゲロだと思ってんだ!」
「やばいやばい釣られる…」
「うおお、トイレ!」


酔ってない奴らが後片付けをし、何人かは匂いに誘発されてやばくなっている。 みのりはと言うと吐いてスッキリしたのかさっきよりはマシに見える。


「キャプテン酷い! みのりが吐く瞬間自分と みのりにかからないようにしたな!」
「当たり前だろ!ゲロ被ってたまるか!」
「俺らだって被りたくねぇよ!」
「誰も被ってねぇんだからいいだろ」


駄目、の続きを聞く前に察して みのりの顔をなるべく遠ざけて、なおかつ身体にかからないようにしてやったのを見て他の奴らも察して慌てて避難した。結果誰もゲロをかけられる事態は避けた。


「あー…眠い…」
「てめぇ…ぜってぇ、二度と!飲むなよ!?」
「次は気をつけるってぇ〜」


こういう時にヘラヘラと笑ってたら絶対反省してないと思うが、真顔で頬が赤い程度だとそもそも悪いともおもってないように見えるな…。


「ねぇ、もう寝ようよ…」


呑気に寝ようと言い出す みのりにイラッとするが…いやもう、諦めよう。我儘言ってて可愛いと無理矢理思い込め。


「こいつ寝かせてくるから後始末頼んだぞ…」
「あいあい、キャプテン…」


力無く応えるクルーには悪いが…俺も疲れた…。
寝室へと みのりを運び、ベッドに降ろす。もう今日は寝てしまおう。主役のベポには悪いが、今日はもううんざりだ。上着を脱いで上半身裸で寝ようとして、後ろで動く気配がする。そういえば、寝る前に みのりに水を飲ませとかないとな…と思いながら振り向いて固まる。


「あ、ちぃ…」


モゾモゾと服を脱ごうとする みのり。やめろ、それは本当にやめろ!


「 みのり、待て!それはやめろ!寝巻きに着替えたいなら俺が外に出ていくから待て!そもそもここに寝巻きがないだろ!」
「やだよ!あっついのに何で服着なきゃいけないの!ローだって脱いでるのに酷いよ!そもそもブラつけたまんまで寝れるわけないじゃん!」
「やめろ本当にやめろ!前はそのまんま寝ただろ!」
「いやだぁ!」


バタバタと暴れる みのりを無理矢理押さえつける。ベッドに押し倒した形になった。
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