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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




ある日の事。


その日、海軍と白ひげとの間に大きな争いが起きた。後日その争いは頂上戦争と言われた。その事件に、俺達ハートの海賊団は1部だけ関わっていた。
瀕死の麦わら屋を助けてやり、女ヶ島へと送り届ける。 みのりがいなくても、恩を売って損はない以上したであろう行動だが、 みのりはこの行動がどれ程大事かと熱弁していた。
ところで、ボア・ハンコックが現れてから みのりの様子がおかしい。ボア・ハンコックをまったく見ようとせずにさり気なく距離を置いていた。


「なぁ、 みのり…ちょっとこれ見てくれよ」


どうやら みのりのおかしな様子にペンギンも気付いていたらしい。女ヶ島へ向かっている時にふとペンギンが蛇の玩具を みのりの前に出した。
苦手だろうと予想しているものを目の前に出す。ある意味自殺行為だな。ペンギンも来るであろう衝撃に備えて目を閉じる。


「 みのり!?」


しかし、予想してたであろう衝撃はペンギンには起こらず、代わりに みのりが後ろに倒れていった。なんとか床に倒れ込む前に みのりの身体を抱きしめる。ペンギンはというと何が起きたのか把握出来ていなかった。


「…え?」
「嘘だろ…」


みのりは気絶し、次に目を覚ました時には無言でペンギンを海に落としに行った。自業自得だな。


「にしても、何で蛇が苦手なんだ?」
「…昔…親が、夜中に映画見てて…大きな蛇が、人を飲み込んでるシーンをたまたま…見ちゃって…」


それぐらいで、玩具に気絶したのか。


「へぇ…?」
「うわぁ、意地の悪い笑顔」
「玩具だって分かってても無理なのかよ?」
「脳が理解する前に目で蛇って思ったらもう…駄目…」


青ざめた みのりは素直で可愛かった。あぁ…お前の事…これから先、全てにおいて守ってやるよ。
そう思ってからの数日後、 みのりはドフラミンゴに攫われた上に2年後再会した時には玩具とはいえ蛇を使って みのりを気絶させた事は、今もなお恨まれてはいる。


それでも、どんな手を使っても取り戻すと誓ったお前を取り戻せたから…どんな罰だって受けてもいい。


これが俺の、大事な思い出の1つだった。
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