第4章 ある日のハートの海賊団
「ほら、どうよ」
「まぁ、普段よりは良いけどそんな堂々と見せられてもな…」
「分かってないなみのり…恥じらいがなきゃただの痴女だぜ」
「痴女で悪かったわね」
イラッとしたのかみのりがシャチとペンギンを宙に浮かばせた後床へと激突させる。床に穴が空くかもしれないから船の外でやれ。地面にめり込む勢いでやれ。
「チッ、色気なくて悪かったわね!」
ブツブツと文句を言いながらみのりは部屋を出ていく。そんなみのりの後ろ姿をジッと見つめながら見送るペンギンとシャチ。
「うーん、みのりとわかってなきゃいけるかも…」
「やっぱ女っていいなぁ…」
「お前ら…どこ見てやがった。みのりと分かってなきゃ、何がいけるんだ…あぁ?」
「ど、どこも見てないって!」
「そうそう!何も見てない!」
慌てながら弁解し出す2人だが…絶対こいつら尻見てただろ!視線の先が尻だったぞ!あんなにマジマジと見て、出た感想が危なすぎる!やっぱりもうみのりに迂闊な事はさせるべきじゃない!今後は酒も二度と飲まさないからな!
「てか気付くって事はキャプテンも見てたんじゃないの」
ベポがポツリと呟き、キャプテンだって人の事言えねぇだろと喚くペンギンとシャチと言い合いになる。お前らが見てるから視線の先を見たら尻だっただけだ!!別に俺は見たくて見たわけじゃねぇ!ついそのままジッと見たけど!!
その後、上着と短パンを履いて再びみのりが現れるも暫く気付かず喧嘩していた。
「俺らだってまだまだ女に興味あるお年頃なんだから仕方ない!」
「ローだって同じだろ、目の前にあったら見ちゃうじゃん!」
「俺はそんなつもりで見たわけじゃねぇって言ってるだろ!」
「………あの3人はどうしたの…」
「あぁ、うん…気にしないであげて」