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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




ペンギンとシャチへの嫌がらせを購入した時、実はローへの嫌がらせも含めていた。ローったら水着の話題の時にわたしの胸をチラッと見ていた。多分無意識だとは思うけど失礼にも程がある。存分に困っていたようなので満足した。


「ローの好みってどんなの?」


私が今手に取っている水着はワンピースタイプでシンプルな白色のものと、ビキニだけどパレオのついている水色の水着だった。ビキニとはいえ、それなりに布面積があるものだった。


「…胸がないのにビキニなんか着てどうすんだ」


今すぐ海まで吹っ飛ばしてやろうかしらこの野郎。


「………こっちにしろ」


ローが辺りを見渡し、1つの水着を手に取る。見た目は服に近いけども立派な水着らしいそれは、淡いピンクのワンピースに水色の上着。デニム生地のようなもので作られた紺色の短パンだった。


「…え、服じゃん」
「水着売り場にあるんだから水着だろ」
「まぁ、確かにそうだけど…」


どうせなら水に触れる面積がそれなりに多い方が良いんだけどなぁ。そう思いながらも色合いが爽やかで結構好みだった。


「うーん…まぁ、これでいいか」


多分、これがローの好みなんだろうな。そう思ったらむしろこれ以外にする必要がなかった。


「じゃあ、これ買って帰ろうか」


ローにそう言えば、ローが微笑んでくれた。手を握るとしっかりと握り返してくれた。子供扱いされてる気もするけど、今はこれでいい。これだけでとても幸せな気持ちだから。
船に戻った後は、ペンギンとシャチにエロ本を投げ付けた。文句を言いつつエロ本をガン見してる2人を可哀想なものを見る目でローが見ていた。まぁとりあえずこれで自家発電でも何でもすれば良いと思う。


「よしじゃあ早速水着着ようかな!」
「今からかよ」


呆れたようにローが言ったのは、もうそろそろで日が落ちるという時間帯だからだ。むしろ、私はこのぐらいの時間が良い。日が落ちて赤くなっていく海。そして日が落ちれば真っ暗な海の中。普段は空気ごと海の中に入っているから濡れる事は無いけど。たまには濡れながら見るのも良いと思う。


「それに、この時間なら過保護なお父さんが心配するようなナンパ野郎もいないでしょ」


そう言うと、俺も着いていくと言い出したロー。いや、本当に過保護過ぎない!?




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