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【あんスタ】短編夢小説 

第10章 Happy birthday (朔間 凛月)


「ふぁあ、ふ♪ ん~……ねむい」

いつも眠たげ、気怠げに話し、夜行性で眠るのが好きでところかまわず眠っている彼。
ユニット『Knights』に所属の朔間 凛月さん。

今日は日当たりの良い芝生の上で寝ころんでいた。

『凛・・・月さん』

起こしたら絶対怒るよね・・・。

内心ドキドキしながらそっと彼に声を掛けると彼は眠たげな瞼をゆっくりと開けた。

「……なぁに?アリス?話しかけないで。俺はねぇ、昼間は眠くてダメなの」

『あ・・・っ、ご、ごめんなさい』

伸ばしかけた手を慌てて引っ込め私は頭を下げて謝ると凛月くんは小さく微笑んだ。

「ん~……もうちょっと寝たら起きるから、また起こしに来てねぇ……」

眠たげな声でまた彼は夢の中へ旅立ってしまった。

そんな彼を見ながら私は小さく息を吐き、彼に渡したかった物を悲しみの帯びた瞳で見つめた。

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