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【ヒプマイ】先輩芸人の簓さん オオサカ編

第12章 簓と左馬刻の番外編


「ポチッとな」

コールが1回鳴ると電話が切れた。
アイツ切りよった?もっかい掛けたろ。
それを繰り返して5回目。

「あ!やっとでた!何で出えへんねん!」
『これは失礼、左馬刻は今席を外しています』
「……どちらさん?」
『私、MAD TRIGGER CREWの入間銃兎と申します。そちらは』
「なるほど?どうもお笑い芸人の白膠木簓いいます」
『白膠木……これはこれは、元Mad Comic Dialogueの白膠木簓さんですね』
「ははは、物知りやないですかーイルマさん」
『掘り下げるつもりはありません、左馬刻に御用であればお伝えしておきますが?』

何で左馬刻の電話に出てるんや。

「あーえっと、車出してほしい言うてくれません?2時間後トウキョウ駅に」
『車ですか』

入間っちゅう男は少し黙って無言になった、あんたが黙って何か変わるんかいな。

『わかりました左馬刻を行かせましょう、伝えておきます』
「え」
『何かご不満が?他に要望でも?』
「え、いや、よろしく頼んます」
『着いたら連絡させます』
「おう、おおきに……そんじゃ」
『失礼します』

左馬刻に指示出すとは、アイツも丸くなったんか。
その後左馬刻の方では言い争いがあったらしい。
俺は知ーらへん。


「よう、左馬刻!」

めっちゃ睨んでくるやん、機嫌わっる……。
でもちゃんと来たんやな。
トウキョウ駅に着いたと左馬刻から連絡があって駐車スペースに向かったらこない面。

「悪いんやけどスギナミ・ディビジョンまで送ってくれへん?」

左馬刻は黙って運転席に乗り込んだのを見て、俺は後部座席に乗った。

「助手席ちゃうんかーい!」

のりツッコミしてみたけど左馬刻は無言でタバコを吸っとる、相変わらずノリ悪いな……絶対モテへんわ。
いそいそと助手席に乗り換えた。
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