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【ぬら孫】双子の兄妹は我が道を行く【奴良リクオ】【氷麗】

第8章 旧校舎(※描写無し)


桜が風に舞う中、ぬらりひょんによって再び呼び出された綾響は立っていた。

首無の案内で部屋に入り、座る。
その前方にはぬらりひょんと鯉伴が座っていた。

「師匠、リクオが覚醒してから早四年が経ちやしたが…あの日以来、リクオは1回も覚醒しない

…師匠ならば、何か知っておられるのでは?」

ぬらりひょんの問い掛けに綾響は湯呑みを傾ける。

「…知ってどうするつもりだ」

「…綾響殿」

「お前達も気付いている筈だ。…俺は多くは語らん」

綾響のその言葉に2人は暗い顔をする。
そこに、鴉天狗が言伝を頼まれて入ってくる。

「あ、やはり綾響様でしたか
若菜様からの言伝です
そろそろご対面なさるのか、と」

「…若菜、相変わらずだが…綾響殿になると反応早いな」

「そうだな
今日か明日には会う予定だ
後、若菜に暫くはこっちに居ると伝えてくれ」

「分かりました!」

退出した鴉天狗を見送り、綾響は2人を見る。

「宜しいのですか?」

「ああ。…見極めの時期だ」

「…綾響殿、リクオはまだ迷っている筈です
だから、あまり…無理難題は…」

「安心しろ、鯉伴。俺が難題を出さずとも、勝手に課題は提示される」

「…それは、つまり」

2人の眼差しを受け、綾響はコクリと頷く。












「これから先は彼自身の行動で全てが決まる













生か死か
鍵を握る者は奴良リクオ













運命の歯車は、今動き出した」
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