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【ぬら孫】双子の兄妹は我が道を行く【奴良リクオ】【氷麗】

第3章 双子は奴良家へ


そのまま疲れて眠った双子。

翌日に目を覚ますと、隣には其々の婚約者が眠っていた。

「っ、ちょ…リ、リクオ君?リクオ君ってば!」

「ん、んん…?
あ!おはよ水月!」

「え、お…おは、よ?」


「氷麗、起きてくれ氷麗」

「んん…?
あ、大翔様!おはようございます!」

「え、あ…おはよ」

双子は顔を見合わせて首を傾げた。

その時、障子が開く。

「あらあら、居ないと思ったらここに居たのね。リクオ、氷麗ちゃん」

「あ、若菜様!」

「ほらほら、今日は学校でしょう?早く準備して来なさいな。氷麗ちゃん、お願いね」

「はーい!」
「はい!」

2人が退出した後、若菜は双子に向き直る。

「よく、眠れたかしら?」

「…一応は」

「そう…」

再び来訪者が現れた。
奴良鯉伴、奴良組二代目だった。

「どっかで見た事があると思えば、お前さん…"あの人"と一緒に居た娘だろ?」

「「"あの人"…??」」

「名前で言わないと分からないか…」

「ふふ、綾響様の事よ。黒崎綾響様。水月ちゃんなら、会った事があるんじゃないかしら?優菜や月様の恩人」

「!あの人の事なのですか!?」

「大翔君はどう?」

「俺は、名前だけならよく聞かされてたので分かります」

信じられないという表情の水月と首を傾げている大翔。2人はクスクスと笑っている。

「今呼んだら来てくれるかもな」

「なんだ親父、呼べんのか?あの人を」

「お義父さん、出来るんですか?」

「ええ機会やからの、呼び出したるわい」

「「え?」」

これは本人から教えられた唯一の術式。扱えるかどうかはソイツ次第。

さて、現れるか否か。
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