【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第11章 Let's Cooking !!
一方、廊下の角では――。
アイチ「三和くん、どうして僕達隠れてるの?」
三和「いいから静かにしとけって。面白いものが見られるからよ♪」
アイチ「? あ、櫂くんとハルカさん?」
三和「お、良いタイミング♪」
レン「おや、お二人さん。何やら楽しそうですね?」
アイチ「わっ、レンさん!いつからそこに居たんですか?」
三和「急に現れるなよ。今いい所なんだから」
レン「??? あの二人がどうかしたんですか?」
三和「まぁ見てればわかる♪」
アイチ「あ、何か櫂くんに渡しましたよ?」
廊下の向こうでは、ハルカが櫂にクッキーを渡していた。
レン「クッキー…でしょうか?」
三和「よくここから見えるな?」
5mは離れている。
レン「目は良い方なんです♪」
がしっ――パクッ!
アイチ「!!」
三和「おっ!」
レン「おや♪」
櫂がハルカの腕を掴んで、そのままクッキーを口に運ぶ。
三和「櫂のヤツ、さらっとスゴい事するな…」
アイチ「あわわ…っ!」
レン「いや~!良いものを見せてもらいましたねぇ♪」
アイチは照れて顔を赤くしながらワタワタしている。
三和とレンは暖かい目でそれを見守っている。
ハルカ「…ん?あっ!三人共どうしてここにっ?!ま、まさか今のっ?!」
視線を感じ、蹲っていた私は辺りを見回した。
すると廊下の向こうで、アイチ、レン、三和の三人がこっちを覗いていた。
レン「はい、見てましたよ♪」
ハルカ「えぇっ?!」
三和「何でそこで正直に言うんだ…?」
アイチ「すみません、ハルカさん…っ!」
ハルカ「わ、忘れてっ!今すぐに!!アイチも照れないで!」
私も恥ずかしいんだからっ!!