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橙思いて来世へ紡ぐ【鬼滅の刃】

第14章 逢瀬


「「美味しーい!!」」


待ち合わせは隣町に少し前にオープンしたというカフェ。


相変わらず蜜璃の為に甘味処のリサーチは欠かしていないという伊黒。


「小芭内さん、このケーキとっても美味しいわ」


「蜜璃が気に入ったなら良かった。

沢山食べると良い」


もう既に目の前でパクパク美味しそうに食べる蜜璃しか目に入っていない伊黒。


この光景も懐かしく、つい嬉しくなってしまう。


「うまい!うまい!」


混みあった店内でも響く杏寿郎の声に一瞬視線を集めるが、すぐにみんなそれぞれの会話に戻っていく。


「美味しいですね!

あ、杏寿郎さん一口食べます?」


「いただこう!」


はい、あーん と杏寿郎の口へのケーキを運ぶ。


「うまい!

も俺のを食べると良い!」


お返しのケーキがの口へ運ばれる。


「うーん!杏寿郎さんのも美味しい!

伊黒さん誘ってくれてあり…」


伊黒へお礼を言おうと顔を向けると、2人が目を見開いてこちらを見ていたのでギョッとする。


「え!?なんですか?」


「お前たち…」


伊黒が口を開くと共に、蜜璃がの手を両手でギュッと握ってきた。


「ちゃん!煉獄さん!素敵だわ!」


キュンと音がしそうなくらい蜜璃の目がキラキラしている。


「あ、ありがとう…でも何が?」


今、わたしたち何かしたかな?とわからない様子のと杏寿郎。


そんな2人に溜息をついて伊黒が教えてくれる。


「人前でまさか あーん をやるとは思わなかった」


「よもや!」


「っ!!」


少しテレる杏寿郎と真っ赤になる。


「いつもしているのね!ラブラブだわ!」


穴があったら入りたい!!


家族の前ではしないが、自室で2人で食べたりする時はしたりするので、かなり無意識の行動だった。
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