第96章 おやすみのキス、おはようのキス
逃がさないと宣言したからには、ヤルことは決まってる。
もわかっていて、嫌がられることはなかった。
ようやくだ。
ようやく、オレはを手に入れた。
いつもは低い体温なのに、この時ばかりは熱くなる。
熱いオレの体温と、の体温が溶け合って一つになる感覚。
クセになりそうだ。
ヤバイ…。
ムリさせちまったかもしれねぇ。
でも、あんなを魅せられたら、我慢なんてできるはずがない。
「わりぃ。」
そう言って、半ば気絶するように眠ったの額にキスをした。
そしてそっとを抱き寄せた。
じんわりとなじむの熱。
気持ちいい。
明日の朝の反応が楽しみだ。
そこにオレがキスをしようものなら、さらに恥ずかしがるだろう。
きっと、真っ赤になってかわいいだろう。
おやすみのキス、おはようのキス
眠っている君へキス、起きた君にももう一つ。