• テキストサイズ

オレンジ色の恋模様<流川楓>

第91章 涙に滲む世界




「おやおやおや…。禁煙中じゃなかったのか?」
「………うるせー。」


流川が行ってから1週間。


「ヤケタバコか?」
「ほっとけ。」
「まぁ、1週間もよく我慢したな。」


は屋上で一人、タバコをふかしていた。
もともとあまり吸わないが、嫌なことがあると吸う癖がある。


「……バスケしてても、つまんない。」
「おー、おー、重症だな。」


ふと下を見ると、目立つ赤い色とデカイ声。


「あー、花道を殺してやりてぇ。」
「今のおまえにとっては、目の毒だよなぁ。」


最近、花道と晴子ちゃんはいい感じだ。
一緒にいるところをよく見かけるし、とても幸せそうだ。


「うー…。」
「どうした?」
「……楓に会いたい。」
「電話とかはないのか?」
「あると思うのか?」
「…あははは。」


これまた素直な…。


あぁ…、これは流川に文句言わねぇとな…。








































涙に滲む世界
電話ぐらいしてやれ。オレの幼馴染を泣かすなよってな。




/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp