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オレンジ色の恋模様<流川楓>

第87章 いっそ壊してしまいたい衝動




あの子は女神だ。


はじめて会ったのは、県大会。
決勝リーグ初戦だった。


対戦校は湘北。
あのにっっっっくきルカワと赤毛ザル。
今日も今日とて、あいつらに闘志を燃やした。
そして勝った!!!
ぬははははー!!!ざまぁ見やがれ!!!


そんな時だった。
オレの視界に入ってきたのは
美しいオレンジ色の髪をなびかせた美女だった。










そう。
オレは決めていたんだ。


再び湘北に勝利した時、この想いを伝えると!!










「あのっ!!!」
「ぬ?!野猿!!なんかよーか?!」
「てめーによーはねぇ!!赤毛ザルはひっこんでろ!!」


後ろで赤毛ザルがキーキーと叫んでいたが、それはスルー。


「よーがあんのは、あんただよ。オレンジの髪のおねーさん。」
「は?私?」
「そう…、だ。」


ヤベェ…。緊張してきた…。


「用ってなに?」
「………オッ…、オレと………。」
「…?」
「付き…っ。」
「おい、。帰んぞ。」
「あぁ、楓。ちょっと待てよ。」
「…待たねぇ。」
「は?!あー、ごめんな?今日は、試合ありがとな。お疲れ様!」


オレンジ色の女神は、ルカワを追いかけて行ってしまった。
女神が横に来たのを確認すると、ルカワはオレの方を向いて口パクで言いやがった。


“やらねーよ。”


「お~の~れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「おまえの女神とやらは、のことだったのか…。」
「あの子は諦めた方が良いよ。」
「牧さん…、神さん…。」
「流川とデキてるという噂だぞ。」
「まぁ、事実みたいだね。」


仲良しだねぇとほほ笑む神さんの視線の先には
オレの女神と手をつないで歩くルカワの姿。





































いっそ壊してしまいたい衝動
「おのれ、ルカワー!!!!!!!!!」




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