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オレンジ色の恋模様<流川楓>

第78章 喜びも悲しみも詰め合わせて




図書館の一件以降、楓と一緒にいる時間が長くなった。


そんな気がする。


バスケ部は冬の選抜に向けて、熱い。
季節は木枯らしが吹き始めた11月。
もう県予選を目前に控えている。


「やっぱり、流川くんはかっこいいね…。」
「……晴子ちゃん…。」
「私、インターハイが終わったくらいにね、流川くんに告白したの。でも振られちゃった。」
「晴子ちゃん…。」
「私ね、ちゃんを好きな流川くんが好きなの。」


晴子ちゃんの視線の先では、楓がダンクを決めた。


「これでも心配してたのよ。」
「え…?」
「過激な流川くんのファンにいじめられてたでしょう?」
「あ…、うん…。」
「でも流川くん、ちゃんとちゃんのそばにいてくれてる。」
「……。」
「愛されてるね。」


そうだね。
私は彼に愛されてるんだよ。





































喜びも悲しみも詰め合わせて
うん。楓を好きになってよかった。




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