第76章 体の内側を焼き焦がす炎のような
最近、はサボリが多い。
理由は分かってる。
でも、対処の仕方がさっぱりわからん。
「で、私のところに来たと?」
「(こくり)」
目の前にいるのは、もう一人のマネージャー。
テキカクな言葉をくれるだろうとチョイスした。
あのどあほうどもじゃ、話にならん。
「そぉねぇ…。あんたが表立って守っちゃ、火に油を注ぐもんよ。」
「火に油…?」
「事態はもっと悪化するってこと。」
「む…。」
「これは、ちゃんが乗り越えなくちゃいけないのよね。」
「……すげー、つらそうだ。」
あんまり教室で笑わないのが現状だ。
それでも話しかければまた無理に笑おうとする。
無理すんなっていたのに。
……守ると言ったのに。
「ちゃんの心を支えてあげればいいのよ。」
「心…?」
「そばにいてあげなさい。大丈夫だって言ってあげるのよ。」
「それだけじゃ、ちゃんと守れねー。」
どーしてうまくいかねぇ?
大事にしたいのに、守ってやりたいのに
気持ちだけがカラまわってる気がする。
自分が情けなくて、でもどうしていいかわからない。
「ちゃんは強い子よ。全部あんたが守らなくても大丈夫よ。」
「……。」
「ただほんの少し。ほんの少しだけでいい。背中を支えてあげるだけでいいのよ。」
体の内側を焼き焦がす炎のような
支えてやるってどうすればいい…?