• テキストサイズ

オレンジ色の恋模様<流川楓>

第61章 逢いたいと願う夜




「おい。なにボーっとしてる。」
「んあ?」
「この天才に見惚れたか?」
「んなわけねーだろ。」


私よりも早く、洋平がつっこんだ。
インターハイ前の個人合宿。
流川たちはなにしてるかなー…。


「む。よーへー。」
「がおまえに惚れるわけないだろう?ほら、おまえはボールだけ見とけ。」


日が沈んでずいぶんたつ時間の体育館。
もう空には星が瞬いてる。


「こら。」
「いて!」


びしっとデコピンが、私のおでこにクリーンヒットした。


「洋平…。」
「ボーっとしすぎだ。……そんなに流川が恋しいか?」


にやりと口の端が上がった。


「んなっ!!」
「ま、あと少しの我慢だ。耐えろよ。」
「うるせー!!!」





























逢いたいと願う夜
この星を、流川も観てますか?……たぶん見てねーな。




/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp