第24章 違う人じゃ意味がない
いつも、あいつとやる1on1。
練習が始まる前と、終わってから。
それが日課になってた。
あいつにとってその時間どうかはわからねぇ。
オレにとっては、間違いなく大事な時間。
「おい、流川ー。」
「…。」
体育館で待ってもなかなか来ない。
いつもはもう始まってる時間なのに。
「ちゃん、これいってさ。」
「…?」
「委員会の当番らしいぞ。」
「ちっ。」
貴重な時間が…。
「オレと1on1するか?」
「いいっす。」
違う人じゃ意味がない
「流川って意外にわかりやすいのな。」
「木暮、あいつは未知なる生物だぞ。」