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オレンジ色の恋模様<流川楓>

第18章 行き交う雑踏の中に




「あ、流川。ちょっと待てよ。」
「…?」
「昼飯買いに行くんだろ?私も行く。」
「…おめー、弁当は?」
「寝坊した。」


意外だ…。


「あんた、意外だって思ったでしょ?」
「む?」


エスパー?


「エスパーじゃねぇよ。」


………。


「うわっ。いつもこんなに混んでるのか?」
「おぉ。」


こいつは決して小さいわけじゃない。
でもやっぱり女なんだと思う。


「うっわ!人に押されるぅぅぅぅ。」
「つかまれ。」


購買に来るのはがたいのいい男が多い。
しかもバタバタと人の入れ替わりが激しい。
だから、いくらでかくても女は負ける。
人の波にのまれるんだ。


「わりぃな、流川。助かった。」





























行き交う雑踏の中に
おまえの手のひらと、笑顔を見つけた。




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