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オレンジ色の恋模様<流川楓>
第19章 キスしたらもう戻れない
あいつへの気持ちを認識してから、あいつのすべてが気になるようになった。
指の一本から、それこそ髪の一筋まで。
「なんでここに居やがる…。」
汗ばむ陽気の屋上。
スコアブックを枕にしながら気持ちよさそうに寝ている。
太陽に負けないくらいの、オレンジ色は風に泳いでる。
ふと眼に入ったのは唇。
こいつの唇は厚めだ。
ぽってりとしていて柔らかそうだ。
キスしてぇ。
ここでキスしたらどーなる?
起きるか?
オレの理性は…?
キスしたらもう戻れない
たぶん、ブチ切れる。
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