• テキストサイズ

オレンジ色の恋模様<流川楓>

第17章 駆け引きもできない




「いいか~?意中の女を落とす方法はだなぁ~。」
「ふんふん。」


部活が終わった部室は、三井…先輩の恋愛講座で盛り上がっていた。
受講者はもちろん宮城…先輩とどあほう。


「押すだけじゃ、女は逃げていく。たまには引く事も大事だ。」


これを恋の駆け引きと呼ぶのだ。


「まぁ、流川にはできないだろーがな。」
「なっはっはっ。なんせキツネだからな。」
「な。」


そう高らかに笑っていた。
……どあほうが3人。





「お。流川ー。今日は遅かったな。」
「おぉ。」
「三井先輩にでもつかまったか?」


当たらずとも遠からず…。





いつもの1on1を始める。
フェイントをかけたり、相手の出方を探ったり。


これもある意味駆け引きだ。
簡単にできるじゃねぇか。





がオフェンス中、オレの目をじっと見てくる。
だいぶ慣れたが…、いやまだ慣れない。


すっと一瞬、オレの集中力が切れた。
はそれを見逃さず、シュートを決めた。


「む…。」
「甘いな、流川。」

























駆け引きもできない
オレ、バスケの駆け引きもできねーのか…。




/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp