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【ヒプマイ】Bird in a cage

第3章 欲情



「これは凄いな」


さすがの理鶯さんでも、この独特の雰囲気には圧倒されているようだった。


「時間はどうしますか?」

「時間?」


さっきの銃兎さんとのやり取りから察するに、理鶯さんはこの手のシステムには疎そうだ。ここであまり説明しても、ムードが損なわれてしまうと思い、私は自分から誘うことに決めた。

タイトなミニドレスとパンストを脱ぎ、理鶯さんの前で下着姿になった。パステルパープルのブラジャーとショーツ。ショーツは両サイドがリボンになっていて、すぐに解ける。


「理鶯さん。あの時の約束、覚えてますか」


理鶯さんは、静かに頷いた。


「ああ。いつかまた出会えたら、その時はお前を抱かせてもらう、と言っていたな」


私は理鶯さんの足元に跪き、迷彩柄のズボンのファスナーに触れる。


「約束、守って下さい」


私がファスナーに手を掛けて下ろそうとしても、理鶯さんは何も言わない代わりに拒否もしなかった。

ファスナーを完全に下ろし、黒のボクサーパンツを指でそっと触れる。まだ反応していないソレは下着越しでも、大きいと分かる。これが私の中に入ったら、と思うと、胸の高鳴りを覚えずにはいられない。

そっと唇をあてがい、理鶯さんの匂いを感じるとボクサーパンツの中から取り出し、口の中にくわえた。


「っ……」


理鶯さんが僅かに息を詰めたかと思うと、私の頭にそっと触れた。

「咲、小官も男だ」

「……はい」

「一度たがが外れたら、どうなるか分からない。それでも付き合う覚悟はあるか?」

「覚悟なんて、あの時から、出来てます。私はもう、子どもじゃありません」


上目遣いで見上げると、理鶯さんは欲情した眼差しを私に向けた。


「分かった」


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