第7章 暗がりの中であなたと一緒に
「あっ、いいっ、ですッ、すごく、きもちいいっ」
滑らかに奥まで入ると、入り口まで戻ってきて、また深く奥まで入ってくる。優しいのに深いストロークが繰り返されて、もっともっと、欲しいと目で訴えかける。
「その欲情したに見つめられると、我慢出来なくて、もっと乱れる顔が見たくなる」
胸の膨らみのてっぺんを指でつままれると、ビクンと体がのけぞり、熱い吐息が唇から漏れる。片方ずつ、じらされるように掴まれ、私の中はどんどん濡れて、締め付けが強くなっていく感じがする。
理鶯さんの指先は腹部を伝って、陰核へと降りていく。弱い場所を擦られ、私は我慢出来なくて唇を押さえた。
「なんで我慢するんだ。声が聞きたい」
「んっ、あっ、触られただけで、イってしまいそうなんですっ、もっと感じて居たいのに、気持ち良くて、おかしくなりそうで……っ」
「それなら心配する必要はない。俺は何度だってお前を抱く。朝まで寝かせない。時間が許す限り、俺はお前を求める。だから、安心して、気持ち良くなればいい」
理鶯さんが強く私の陰核を擦ると、私は一度目の絶頂を迎えた。
「……っ」
理鶯さんは息を詰め、我慢しているようだった。それからストロークが再開し、何度も何度も私の中を前後させていく。
「はあっ、咲……愛してる。絶対に、お前を自由にする。そしたら、一緒に暮らして欲しい」
私の瞳から涙がこぼれて、理鶯さんはそれを優しくすくってくれた。私の人生の中で、優しくしてくれた唯一のひと。
愛おしさが溢れて、私たちは朝までずっと、疲れ果ててもう何も出来なくなるまで、お互いの体をむさぼり合った。