第7章 暗がりの中であなたと一緒に
「ここですぐにお前が欲しいが……外では風邪を引かせてしまうかもしれない。続きは、テントの中に戻ってからだ」
理鶯さんはバスタブから上がり、服を着た。私も、と思って立ち上がると、理鶯さんは裸のまま私は抱っこして、傍に置いてあったタオルと着替えを体の上に掛けた。
「咲はそのままの方が、脱がせる手間が省ける」
程なくしてテントに戻ると、一人が寝るので精一杯だった簡易的なベットはいつのまにか2つ並べられていて、その上に柔らかい毛布が2枚敷かれている。
「理鶯さん、いつのまにこんなことしたんですか」
「昼間は余裕がなくて激しくしてしまったが、本当は顔をゆっくり見ながら、温もりを感じたい」
理鶯さんは毛布を1枚めくり、私をベッドの上に座らせた。タオルで髪を拭いてくれた後、横たわるように促される。それから理鶯さんも服を脱いで、毛布の中へと入ってくると、上からじっと見下ろされた。
私も理鶯さんも、きっと同じ瞳をしている。お互いが欲しい、という気持ち。
2人で抱き締め合い、温もりを感じる。抱き合っただけなのに、もう私たちは興奮していた。秘部は濡れ、理鶯さんも硬くなっている。
ベッドのそばにコンドームが置いてあったのは、昼間に私があんなことを言ったからだろう。律儀な理鶯さんらしいな、と思った。