第12章 休日の憂鬱
ふぁ…と欠伸をしながら
調理場に着くとそこには、
「………サリーか」
「…兵長」
兵長が立っていた。
昨日ペトラとあの話をした後に
本人を見るとやはり気まずい。
「おはようございます」
「……」
一緒にいない方がいい。
そう思って、お腹はすいたけど調理場を後にしようとすると
「オイ、なんですぐ帰るんだ」
なんて兵長が睨む。
「…いや、お腹空かなくなって」
「…は?」
「………」
ペトラに見られたらどう思われるか分からないから!!
と言いたいのを堪えて、
「…ご飯を作る前に、水汲んでこようと思って」
「……」
と何となくそれなりの理由を話した。
兵長は私を疑うような目で見てきたけど、
「そうか、じゃあ俺も行く」
なんて言ってきた。
「いやいやいやいや、そうじゃなくて」
貴方といるのがまずいからここを去るんですよ私は!
「あ?別にいいだろ」
「いや、その、そうなんですけど…
んー、なんて言えばいいのか」
「………」
言い訳すればするほど兵長の顔が怖くなる。