第12章 休日の憂鬱
「………ん、…」
目が覚めると、もう既に太陽は登りきっていた。
時計はいつも起きる時間より4時間も遅く指している。
昨日あの後どうやって帰ったのか覚えていない。
あれから勢いに任せて、
ペトラも私も紅茶じゃ満足せずにお酒を飲んだ。
安い酒だったんだろう。
勢いもいいとこで、おかげで二日酔いだ……
「………」
ガンガンする頭を抑えながら、
下の広間に向かうとオルオが新聞片手に紅茶を飲んでいた。
「……おはよう」
オルオに声を掛けると、
私の様子を見てため息をついた。
「てめぇなぁ、休日だからって時間を無駄に過ごすなよ?
ここにいるのはあと2日なんだからよ」
「分かってるわよ」
「大体、昨日ペトラとはしゃぎすぎなんだよ。
一番遠い俺の部屋にも声が漏れていたぞ」
「……」
「それとなーー」
相変わらず、下手くそな兵長のモノマネ。
愚痴が止まらないオルオを無視して、
朝ごはんを調達しようと調理場へ向かう。