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貴方なんて、大っ嫌い【リヴァイ】

第3章 助けてくれたのは






ということで、リヴァイ班に今後入れられるらしい。

団長が帰り、その事を夕食を持ってきてくれたペトラに言うと
ペトラは私の手を取って目をキラキラ輝かせた。


「サリー凄いじゃない!」

「えっ、そうなの?」

「…だって、リヴァイ班には
優秀な人材しか入れないって言うし…」

「……うーん、」


そりゃたしかに光栄だけど…


「私、あの人苦手っていうか、…」

「…苦手なの?」


あの鋭い目付きに、全てが見透かされそうで怖い。


「……目付き怖いじゃん」

「…でも、実力者だから……」

「無愛想だし」

「……うーん、」

「おまけにチビで…」




「おい」


ペトラの背後から嫌な声がした。

ペトラもその声に反応し、恐る恐る振り返る。


私はベッドのシーツに即座に覆い被さった。


「…へ、兵長……」


ペトラの声が震えてる。

私はシーツを何としてでも死守しなければ…!

絶対、絶対絶対殺される…!!!


ぎゅう、とシーツを握る力が強くなる。



「…ど、どこからいましたか、兵長」


シーツから顔を出さずに問いかける。

すると、無理矢理シーツを剥がされて頭を掴まれ、顔同士が数センチのところで睨まれる。


「目付き怖い、の所からだな」

「最初から、ですね…」


隣のペトラは完全にビビってる。

ビビりちらかして、もはや石だ。


「ごめんなさい」

「すみませんだろ」

「………」

「やはりお前はその態度を一から見直す必要がありそうだな」


頭を離され、ボキボキと指を鳴らす兵長。


「…兵長、私女です」

「兵士に女も男もない」

「…ひぃっ」


あ、死んだわ。わたし。



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