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貴方なんて、大っ嫌い【リヴァイ】

第3章 助けてくれたのは





“ミケにお前の指導を頼まれた”

そうは言っても、まだ私の怪我は治っていない。
骨折なんて、完治に約1ヶ月かかる。

…なのに、


「…おい、ガキ、まだ治ってねえのか」


このクソ兵長は毎日私の部屋にやって来ては決まってそう言う。


「…だから、まだ治るわけないじゃないですか」

「気合いで治せ」

「……」


なんやコイツ。

チビのくせに。

…そういや、チビって言ったら次の日言った本人は
姿を見せないっていう噂が流れてたっけ。

………こわい。


「兵長暇なんですか?こんなとこ毎日来て」

「…あ?」


兵長の苦手な目が、鋭く私を貫く。


「だって、私は一兵士ですよね?
こんなとこ来て、何になるって言うんですか」

「………」


兵長の動きが止まって
私はなにかまずいことを言ったのか焦った。


「……そういや言ってなかったか」

「……なんですか」


兵長の顔が近づく。

…は?……は??


「お前は今後リヴァイ班だ」


え?リヴァイ班?


「それはまたどういう…」

「ミケからお前のことは充分聞いている。
トップクラスの巨人討伐、討伐補佐数。
身体能力も高く、瞬時の判断力も悪くないと。」

「……はあ、…ありがとうございます」


ミケ分隊長が、裏でそう言っていたなんて。

嬉しいな…


「……だが、」


リヴァイ兵長が続ける。


「…その分、上官の言うことを聞かず、
自分勝手な行動が目立つらしいな」


腕を組んでる兵長が睨みつける。

やっぱり、迫力あって、怖いな。

…チビだけど。


「…それは……すみません」

「その根性を叩き潰してやる」

「……」


み、ミケ分隊長ぉ……

私をリヴァイ兵長に売りましたね…

ひどい…



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