第1章 epilogue
『僕勉強してるんだけど?』
フロイドが退屈しているからと言って僕には勉強する必要がある、
構う時間はない
そう思い話しかけた
気分屋の彼だったが、今日は気分がいいのかニコニコしていた。
「ペンギンちゃん毎日ここで勉強してるよね?疲れないの?」
『疲れる?これが僕の日課だから疲れるなんて思ったことないけど』
「んー、じゃあさなんでこんなに勉強してるの?周りはみんな部活だなんだーってしてるのに」
リドルもフロイドもどうしてこんなことを聞いてくるのかわからなかった
勉強をしないと、両親から認められないただそれだけ
でも僕は一度でもいいから認められたい。ただそれだけなのに。
『きっとフロイドにはわからないよ』
「えーなんで?そんなのわからないじゃん」
『なんでも。』
そう言った僕はうまく笑えてただろうか。
彼はなんで反応するだろうか、呆れて離れていくだろうか?
大丈夫、1人でいることは慣れている
「んー、でもさ、俺ペンギンちゃんに連れて行きたいところあるんだ!だから今日は勉強おしまい!ついてきて!!」
そう言ったフロイドは僕の荷物をまとめ、手を引き歩き出す。
元が女であるからか、人より身長の低い僕が高身長のフロイドについていくのは大変だった
ただただ引っ張られ、走っていった