第1章 epilogue
『そのお話お断りさせていただくと言ったんです』
「なぜ、どうして?あなたにとって大きな否もないでしょう?」
『…まず私には叶えたい望みなんでありませんから』
「なんでも叶えるんですよ?テストに関してでも成績に関してでもなんでもお力になりますよ?」
『あなたと同じく学年一位の僕が学校のことに関して困ってるとでもお思いですか?』
「それは…1ヶ月前何かに悩んでる様子でしたでしょう?それに関してだって力になって叶えて差し上げますよ??」
1ヶ月前…それはフロイドに指摘され家のことについて考えていた頃
その悩みを解決?なんてバカバカしいと思ってしまった
『じゃああなたは誰かを殺してって言われたらそれを実行してくれるんですか?』
「なっ!!」
そう、僕の悩みは誰かの死を伴う
サバナクローに行ってわかったことがある
僕の悩みは両親でも弟のせいでもない
僕自身が生まれてしまったことそれこそが悩みの種である
「なに??ペンギンちゃんは殺して欲しい人がいるの??」
『…えぇ、とてもにくいほどに。ではこの話はなかったことで。僕は部屋に戻ります』
動揺しているアズールを置いて僕は部屋を出て行った