第1章 epilogue
ガタッ…
論文を読んでしばらくすると引かれた隣の椅子
「朝早くから学術論文を読むなんて立派だね」
『えっと、、始めまして?』
「始めまして、僕はリドル。よろしく」
『名前・名字、よろしく。リドルはどこの寮なの?』
「ハーツラビュルだ。」
『あぁ、ハートの女王のところか。』
「規則に重んじたとてもいい寮だよ。その論文、この前僕も読んだよ。」
『これでたの先週なのにもう読んだのね。やっぱりこの学園は有名なだけあって優秀な人が集まってるのね。』
「そんな君こそそうなんじゃないか?その学術論文さっき少し見えたけどすごく読み込んでいるみたいだった。」
『知識として入れ込まなければ意味がないから。』
そう、両親が求めていたのは優秀な男
後継者にふさわしいような人間だった。
「とても素晴らしい心がけだと思う。君とは気が合いそうだ。」
リドルに、そう言われて、とても驚いた
今までエレメンタリースクールでも勉強に必死になって
人付き合いというものは二の次。
ましては気が合うなんて言われたことも初めてだったから
「あーペンギンちゃんいた」
リドルと反対側に座ってきたのはフロイドだった
『あぁ、フロイド。遅かったのね』
「アズールとジェイドと話してた。ペンギンちゃんこそ仲良さそうに話してたけど知り合い?」
『僕たちと同じクラスメイトよ』
「ふーんそっか。」
フロイドはそう言って正面を向いてしまったのでリドルと話を再開した
話をしていくうちにどこか似ている彼とは時折放課後に勉強する仲にまで発展した。
そんな彼がハーツラビュルの寮長になったと聞いたのは1週間後のことだった