第1章 epilogue
黒い棺桶に乗せられ
最初に着いたのは扉がたくさん浮いた部屋だった
僕と同じように真新しい制服に身を包んだ生徒
順番に促されるように鏡の前に前に立たされる
「名前・名字お前の魂の形は…オクタビネル」
言われた魂の形ごとに寮に別れる
「あなたもこの寮なのですね」
僕を見て声をかけてきたのはそっくりな2人を連れた男の子だった
『はじめまして、よろしく』
「入学式から何かと目立つオーラを放ってましたけど名字家の方だったとは、僕はアズール・アーシェングロット」
『僕の家のこと知ってるの?』
「それはもちろん。海の中では知らない人はいないくらいの有名な一族じゃありませんか」
不思議だった、僕の一族のことを知ると嫌煙したりがほとんど
そのためもあってか両生類のように水陸ともに生きることができる僕の一家はそれもあってか
普段は海の中の生活だが
エレメンタリースクールは地上の学校に行かされるくらいだ
その一族を知ってなお話しかけてくる彼は不思議だった
「ペンギンちゃんってそんな有名な血筋なんだぁ」
『ペンギン…ちゃん?』
アズールの後ろにいるそっくりな2人の片割れが言った言葉
「フロイド、いきなり言ったら失礼でしょう」
「ごめんごめん、僕はフロイド・リーチ」
「私はジェイド・リーチと申します」
『そう、2人はそっくりだけど兄弟か何か?』
「えぇ、双子なんです」
『さっきも名前言われてたし知ってると思うけど僕は名前・名字、確かに僕は名字家の血筋だけど末端だから気にせず接して』
そんなふうに話していると寮長と思われる先輩の呼ぶ声
連れて行かれた寮はどこか実家を思い出すような作りになっていた。
談話室と思われるところで寮長から説明を受け
僕たちはそれぞれの部屋をあてがわれた
中はベッド/机/トイレ/シャワーのみがあるワンルーム
『個人部屋でよかった』
部屋に案内されそんなことを思う
誰かと一緒の部屋だったら私は魔法を解くことができない
ずっと魔法を使い続けることはもう慣れてしまった私にとって容易い、
でもそれがずっととなるとブロットが溜まってきてしまうから
明日からの学園生活を思いその日は就寝した