第1章 epilogue
「どうしてあなたは女に生まれてきたのよ」
知らないよそんなの僕に言わないでよ
両親に、主に母親に物心つく頃から何かがあるたびに言われた言葉
褒められたくて勉強も、魔法も一番になるように努力した
10歳の時弟が生まれた、両親念願の男の子
僕も最初は嬉しかった
でも弟が生まれてから僕を見てくれることがもっと少なくなった
それからもっともっと勉強もがんばった
性別自体変えることはどんなに魔法を覚えてもできなかったけど男になるよう、男に見えるように男装して生きていた
でもそのおかげで12歳の頃に魔法で姿を変えることはできた
その頃から男装はやめて、魔法を使い男でいることにした
それでも褒めてくれることはなかった
そして15歳のある日黒い棺桶が僕を迎えにきた
かの有名な魔法学校の一つ
ナイトレイブンカレッジへの入学
これであの人に認められる
そう思った
「よかったじゃない?有名な学校に入れて。しかも全寮生。私もあなたがいなくてせいせいするわ」
面と向かって言われた言葉
悲しくて悲しくて、男子校だし入学をやめようかと思った
女の、、、家系の後継者争いに参加できないぼくには用がないんだと再認識させられた
でもどこかでまだ認められたい思いが強くなって私はこの黒い棺桶に入ることにしたんだ