第1章 epilogue
「お隣、失礼してもいいかな?」
『珍しいね、アズールがここにくるなんて』
「えぇ、たまには。テストも近いですし」
サバナクローに行ったから数日がたったある日、図書館にいるとかけられる声
なぜかいくつも机は開いているのにアズールは隣に座っていた
『そう。』
「…フロイドとジェイドに聞きました、何か悩みがあると」
『2人から?』
「えぇ、先日少し難しい顔をされていたと」
『んー、、、』
少し考えているとあの温室に連れて行ってもらった日を思い出した
『あぁ、その時のこと。それなら解決したから大丈夫』
「解決した?」
『正確には気にならなくなったかな?』
「けど解決はしていないんでしょう?話してみたら解決策が浮かぶかもしれませんよ??」
『無理よ』
「どうして、わからないでしょう?」
『…解決するには生まれ変わるか、誰かが死なないといけないとしても??』
「それは…⁉︎」
『ごめん言い方悪い、それぐらいの話なの。もう気にしないことにしたから平気。ありがと』
「そうですか。」
それからアズールはそっと黙って何も言わなかった。
「フロイド!ジェイド!いますか!?」
その日の夜、オクタビネル寮のリーチ兄弟の部屋にアズールは訪れていた
「どうしました、アズール。そんな大きい声を出して」
「どうしたもこうしたもないです。名前さんのことです。2人の話ですと種はまけたとのことでしたが今日あってみてからがあった言葉はもう解決、どういうことですか??」
「あーそういえばペンギンちゃん最近スッキリした顔してた〜」
「あのときですかね」
「あの時??」
「えぇ、数日前ですがサバナクロー寮で彼は慰められていたようなんです。テストに向けた勧誘ですっかり忘れていました」
「忘れていたじゃないです、この寮の寮長になる手筈は整いました。あとは彼だけなんですよ?」
「安心してください、最後の切り札はまだ残っています」
「本当ですね??早急に彼をこちら側につけなければ。頼みましたよ!!」
そういうとアズールは部屋から出て行ってしまった
「おや、これは手厳しい」
「どうするの〜ジェイド」
「言ったでしょう?まだ切り札は残っていると」
「ふーん、まぁいいや」
そしてリーチ兄弟は鋭い歯を見せて笑っていた