第1章 epilogue
『私、別に後継者になりたいわけじゃない』
「あ?」
『ありがとうございます、レオナ先輩。今まで人に関わることがなかったから気がつかなかった事気づけた気がします』
「あ?なんで自己解決してんだよ…めんどくせぇ、解決したなら出ていけ」
『また何かあったら話聞いてもらってもいいですか?』
「あ?なんで俺が」
私がそういうと気怠そうにレオナ先輩は答えていた
『…別に何かアドバイスなんて求めてません、でも話を聞いてもらえるならレオナ先輩がいいんです。』
「物好きだなお前…用事済んだならさっさと出ていけ」
そういうとレオナ先輩は布団の中に入ってしまった
「名前くん、行きましょ?」
『また何かあったら勝手に押し掛けます、お邪魔しました』
そう私は彼に聞かれる声で言うと部屋から出て行った
「シシシッすごいっすね名前くん」
『え、なにが?』
「レオナ先輩にあんな風に言えるの名前くんくらいっすよ」
『僕今まで勉強しかしなかったし、それもあってかエレメンタリースクールでは人と関わることしなかった、だから気がつかなかったんだ』
「なにがっすか?」
『同じような環境の人がいること、それと自分の話聞いて欲しかったんだってこと。認めてもらうことが全てって思って生きてきたから。話してスッキリしたんだ…もうここまででいいよ?ありがとうねラギー』
ラギーと鏡の前で別れ私は自室に戻ったんだ