第1章 epilogue
「ココア入れたんでよかったら飲むっす」
『ありがとう。』
サバナクローの談話室に連れてこられるとラギーくんがココアを入れてくれた
そのココアは優しい味がして何処か心があったまった気がした
「落ち着いたっすか?」
『うん。…こちらこそココアありがとう。気付かれたの今までで初めてだったからちょっと気が動転しちゃって』
「なんでかって聞いていいっすか?」
そう言われると少し悩んでしまった
今までバレたこともなかった
だからこのことを打ち明ける
そのこと自体が初めてで聞いてからの反応も怖かった
『きっと聞いてて楽しい話じゃない、暗い話も含むんだけどそれでも聞きたい?』
それ以上に僕は誰かに話すことを望んでいたんだ
「名前くんがいいなら」
『そう、、、でもここではだめだね。ここは談話室で誰が聞いてるかわからないし』
「そしたらレオナさんの部屋はどうっすか?帰ってくるにしてもレオナさん1人だし多分他の寮生は近付かないっす」
『うん、それならいいや。レオナさんにもバレちゃってるし』
「それなら案内するっす」
僕はラギーくんについて行った