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鏡の中から

第9章 始まり




夏海は…こんなにも家族に想われて…

大切にされてる…

そう感じ…胸が痛かった

別れたくなどない…

別れを言う…年ではない

「私が雅龍を受け入れた時
星は…私の未来が変わった事を告げた
本来…星詠みが、自分の未来を見てはいけない…
自分の未来は…絶対に見えない…ものなのにね…
私の前に…私の星が…見えた
星は告げた…
お前の人生が…指し示す方角が…変わった…と。

そして教えてくれた

残り少なくなった…私の人生を。
私はそれを受け入れました

私は…残り3年を…悔いなく生きる

来年子を妊娠し

二十歳になる前に…この世を去る
それまでは…精一杯に生きる
そう決めました

そして、この命が終えた時…
私は雅龍と共に…逝きます」


夏海は…改めて…

家族に告げた

総て…受け入れた事だと…

夏海は…笑顔を浮かべ

家族に告げた


春海は「まだ、3年もある!」と夏海に送った

3年…しか………ないとは言わない!

「その3年の間に、お前は母になるんだ
そのお転婆を治さないと…ね」

「失礼ね!私はお転婆なんかじゃないわ!」

夏海が言うと、春海は肩を竦めた

母の香住も「そうね。3年も、あるわね」

と、自分を納得させる為に告げた

3年…

3年も…あるわ

直ぐじゃない…

3年…と言う時間が…ある

「母になるなら、少しはおしとやかにならないとね!」

「失礼ね!私は何時もおしとやかよ!」

夏海が言うと

家族全員+雅龍が首を横にふった

ムカッとして、横に座る雅龍の足を蹴飛ばした

「……っ!」

雅龍は蹴られた足を、さすさすした


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