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鏡の中から

第18章 永久不滅




「この幸せは炎帝がくれたものだ……
そしてまた……あの方は……我が子を還してくれるという……」

「雅龍、頑張って仕えなきゃ……」

「夏海……ずっと……ずっと…一緒にいてくれ…」

「当たり前じゃない!
私を魔界まで連れて来たんだからね!
離してやる気ないから!」

「ずっと掴まえててくれ………」

「雅龍……私、貴方と出逢えて良かった……」

苦しい日々もあった

我が子と別れる悲しさもあった

だけど……雅龍がいてくれたから……

乗り越えられた

雅龍がいてくれたから……

全く知らない魔界の生活も……堪えられる

愛を知らなかった少女が……

愛を知り

母になり………

そして苦悩を乗り越えて……

生きている

今日も鏡の向こうの我が子に愛を注ぐ為に……

笑って生き行こうと心に秘める


「おはよう!煌星、凰星!」

鏡の中から我が子に馳せる想いを…


煌星と凰星は受け取って

「おはよう!父さん 母さん!」

と鏡に笑いかける


「やべっ、遅刻する!
じゃ、母さん 父さん行ってきます!」

慌ただしく出てゆく姿を見送り……




鏡の向こうの夏海と雅龍は笑っていた











           END







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