第3章 契り
「もう遅い!
お前は契りを交わしてしまったからのぉ」
お婆様が言うと
「そうだ!契りを交わした以上は
我はお前の伴侶となる!」
と雅龍も宣言した
「夏海、亭主を大切にな」
「うむ。大切にしてくれ!」
「いい加減にしろ!」
夏海の遠吠えが響く
その時、パリン…と瓦が割れた
「夏海、祓いの仕事で瓦代を払うのじゃ!」
瓦が割れた分…バイトしろと言われ
夏海はやぶ蛇じゃん…
トホホ…と項垂れた
「さてと、契りを交わしたからには、本体とも契りを交わそうぞ!」
「え?何それ?」
「夫婦の契りは体躯でな!」
雅龍はニャッと嗤った
「嫌よ!私の処女を…なんでアンタなんかに!」
夏海は叫んだ