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鏡の中から

第9章 始まり




朝 目を醒ますと

めちゃめちゃ…体躯が…重かった

鉛でも埋め込まれたみたいに…

想うように動けない

夏海は…昨日は何かあったのかな?

と、記憶力を総動員して…考えた

そして……雅龍と結ばれた経緯を想いだし

赤面した

雅龍は、そんな夏海の百面相とも言える表情を見ていた

見上げると…雅龍が夏海を見つめていた

「夏海、おはよう」

そう言われ、軽く唇にキスを受ける

「雅龍、お風呂に入りたい…」

体躯は…精液と色んな体液が交じって…

ベタベタだった

良く…こんな状態で…寝てたわ

夏海は苦笑する程だった


「なら、洗ってしんぜよう」

夏海を抱き上げ、浴室へと向かう

誰も…一緒…とは言ってないんだけど…

お風呂に入りたい…とは言った

でも一緒にお風呂に入りたい…なんて言ってない

「雅龍…」

「何だ?」

「恥ずかしい…」

今更?

夏海の色んな所を見たし、触った

なのに…恥ずかしいと言う

そんな夏海に雅龍は笑みが溢れる

「夏海の…あんな場所やこんな場所は…
すべて見たし…舐めて味見は終わっておる
恥ずかしがらなくともよい」

それでも…

恥ずかしいのよ!

んとに女心が解ってない!

夏海は…自分で立ち上がろうとして…

雅龍の腕から降りようと…足掻いた

床に足を着けた途端…

夏海は崩れた

力が…壊滅的に入らない

崩れる前に…雅龍の力強い腕が夏海を抱き抱えた


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