第7章 変化
松平の家から出ると
タクシーを停めて、神楽の家に帰った
夏海は…
何も喋る事なく…座っていた
雅龍は、そんな夏海を抱き締めていた
神楽の家に着くと、家族を避ける様に、夏海は離れへと向かった
雅龍は寝室に入ると夏海を抱き締めた
「夏海…どうしたのだ?」
「雅龍を愛すのは無理…だと想った」
夏海は…
雅龍へ…想いを告げた
「何故…?」
雅龍は、突然…そんな事を告げられ…
どうして良いか
解らなかった
雅龍は夏海を押し倒した
「何故…その様な事を言う?」
手に入らぬのなら…
いっそ…離れて行かなくしてしまおうか…
抱いて…
離れなくさせるのは容易い
今まで
そうして…契ってきたのだ…
何も変わらない
雅龍は、夏海の唇に…
自分の唇を重ね…
無理矢理…接吻を深くした