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鏡の中から

第7章 変化




「連れて行ってあげるわ!」

夏海は、暁也に宣言した

「本当ですか?」

「ええ!それで仕事が完遂出来るのなら
貴方を本宅へ連れてあげる!」

暁也は立ち上がると…

夏海と雅龍に、深々と頭を下げた

「契約のお金には足らぬと想うが…
持って行かれると良い」

あの世には…持っては行けぬからな…

と、言い暁也は机の引き出しの中から

分厚い封筒を取り出し、夏海に差し出した

夏海はその封筒を雅龍に渡し

「なら、行きましょう!」と歩き出した

離れに来た道を遡り、本宅へと進む

暁也は、静かに夏海と雅龍に着いて来た

本宅のドアチャイムを鳴らすと使用人がドアを開けた

暁也は「此処まででよい」と言い

礼を謂い玄関へ歩き出す

「一刻も早く離れると言い」

暁也はそう言い…

松平の本宅の玄関のドアを開け

入って行った

暁也が入って行くと

玄関が…ガチャッとロックが掛かった

雅龍は、夏海を抱える様にして

松平の家から離れた



この後…

暁也が何をするか

夏海と雅龍は痛い程に解るから…

堪えても…涙が溢れ出していた

暁也は…

姉と共に…消える覚悟なのだ

松平 茜を倒し…

その中に眠る…姉と…

黄泉へと続く旅に出る

悪魔に…魂を売った…暁也の行く末は…

悪魔に体を乗っ取られた…夕月とて同じ




夏海は…やるせない想いを抱え…

松平の家から離れた




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