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鏡の中から

第7章 変化




暁也は…微笑み

「そうだ。
それが僕の姉です」

懐かしそうに…

そう答えた

夏海には…何がなんだか…

解らなかった

「神楽の姫」

暁也は…夏海を呼んだ

「何ですか?」

「僕を…

本宅へ連れて行ってくれませんか?」

え?

何故?

訳が解らない

夏海は混乱して行く

暁也は、ロッキングチェアに腰を下ろすと

「これも何かの縁です
僕の話を聞いて下さい」

と静かに…話を始めた


「今から…10年位前

松平の家は栄華に満ちていた

優しい姉は婚約が決まり…

父も母も…姉も…

幸せの中にいた

姉の婚約が決まった頃

姉は…占いに…ハマった

何でも占いで決め

占わねば…気が済まない程になってしまうのに…時間は要らなかった

姉は…自我をなくして…

何時しか…傀儡に成り果てた

その代わりに…姉の体に…

入り込んだのが…茜…と言う

占い師です…」


嘘…

乗っ取った…と言うの?

どんな手法で?



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