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鏡の中から

第7章 変化




手を焼いた髑髏を炎帝の剣で斬り付け

昇華して行く

殆どの髑髏を倒して

奥へと進んで行く

一番奥の部屋のドアを開けると…

部屋の真ん中には…


真っ白のロッキングチェァーを揺らす

男がいた


「よく、此処まで辿り着けましたね」

漆黒の髪を…後ろの撫で付け

肌は…やけに白く…透けて透る程だった

瞳は…右目が紅く左目が青く光っていた


フォーマルな燕尾服に身を包み

座っていた

残虐な微笑みを顔に貼り付け

夏海と雅龍を見ていた

燕尾服を着た男は…

ロッキングチェァーから立ち上がると

畏まり…手を胸の前に翳すと

腰を低く屈め…

挨拶をした

「松平 暁也 と言います」


え?


松平…

夏海は呟いた

松平の屋敷にるのだから…

松平と名乗っても…不思議はない

だけど…何故?

こんな裏鬼門の離れに…住んでいるのか

訳が解らなかった


「姉に逢いましたね?」

暁也は、解っていて問い質す

「松平 茜さん?」

「茜…そんな悪魔などではない」

???

「他は…逢ってはいない…」

暁也は雅龍を見た

雅龍は…

「茜 の魂の奥深くに…
夕月…と言う女性を見た
それか?」

と、答えた

雅龍が、じっと見ていたのは…

もう一人の…存在?






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