• テキストサイズ

鏡の中から

第7章 変化




メイドは…青褪めて、鍵を夏海に渡した

夏海は鍵を受けとり、メイドを見た

「す…すみません…」

メイドは謝ると…一目散に…駆けていった

相当 怖い目に遭ったと見える

「雅龍 」

「解っておる。」

雅龍は金色の妖炎を撒き散らし…不敵に笑った

「鬼の住処に入って行く様なものだ…」

半端なく流れて来る負の妖気に…

これじゃ見えて当たり前じゃない

夏海はメイドの脅え様を思い出した

何かを

見ない方が…難しい場所だった


夏海は先に進もうとすると、雅龍が夏海の腕を掴んだ

「先に行くな…襲って来られたら危ない」

「雅龍…大丈夫よ?」

「我が大丈夫でない…共に行こうぞ」

仕事だと解っていても…

怪我をさせたくはないのだ

夏海は頷いて…雅龍と共に進む事にした

夏海がドアを開けると

雅龍が覗き込んだ

「どう?入れそう?」

「入れなくはないが…強いのはいるな」

気配で…

かなり強い存在を感じた

夏海は雅龍と目を合わせた

雅龍が、行くか?

と、視線で問いかける

夏海は頷いた


ドアの中へと入れば

倒さねば出られない

覚悟を決めて、夏海と雅龍は

ドアの中へ

入って行った




/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp