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鏡の中から

第7章 変化




茜はメイドを呼び出した

「此方の方達を離れにお連れして頂戴!」

茜の言葉に…

メイドは青褪める…

「離れ…で御座いますか…」

「そうよ。お連れして頂戴。」

何度も言わせないで頂戴…と、茜はメイドを睨み付け…残酷に嗤った

仕事なのよ?

聞けないの?

そんな含みを持たせ…茜が言う

メイドは、解りました…と茜にお辞儀をすると

「お連れしますので…此方へ」

覚悟を決めて…夏海達に声を掛けた


長い廊下を、ひたすら歩き

屋敷の外へと出る

中庭を突っ切り、敷地内の…

一番片隅に離れは建っていた

夏海は…風水上も良くはないな…と離れを見て想った

何故?

こんな日陰の場所に?

鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌む べき方角に?

敢えて?

裏鬼門…

まさか…裏鬼門に

離れが建てられてるとは…


鬼門とは反対の、南西の方角 を裏鬼門と言い

家を建てるなら、この方角は…最も忌み嫌 われる方位とされていた

夏海は…

離れを目にして感じる違和感に…

何かを感じていた



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