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鏡の中から

第7章 変化




伴侶の儀式を終えて…数日後

夏海と雅龍の生活は…

あまり変わってはいなかった

あの後…勢いに乗って

結ばれる

事は…なかった


夏海…

だからな。

二人で存在を確かめ合って…

確かなものにする

夜を…

雅龍は…少しだけ期待したのに…

肩透かしに終わった


期待してたのに…

その夜は疲れた夏海が爆眠

雅龍は…

「え?嘘…愛を確かめ合うのではないのか?」と想ったが…

疲れきって眠る夏海を起こす訳にも行かず…

じっと我慢の子で

寝た


以来…進展はない


夏海を抱き締めて…

雅龍は眠る

少し触って…夏海に怒られて

眠りにつく…毎日

中々と…夏海のガードは固かった

だが雅龍は、夏海の胸のうちを知らない

許さない…

のではなくて


経験がないから…

どうして良いか解らなくて

拒んでいるのを…

雅龍は…

知らなかった

「んとに、女心が解らないんだからぁ~」

夏海の心の叫びが…

虚しく消えていった




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