第2章 序章
「うんうん♪
綺麗になった♪
これだけ磨けば大丈夫だね
もぉ、私頑張ったじゃん」
自画自賛して鏡の中を見る
「映ったと思ったんだけどな…」
夏海は、鏡に…
接吻をした
チュッと鏡に唇が触れる
何故…この時
鏡にキスしたのかは…
夏海には理解しがたい行動だった
『我と契りし契約は完了した』
声が…鏡の奥から聞こえた
「ん?何か聞こえた?」
気にせず、次の神器を磨こうと、神器を置くと…
煙が立ち上がった
「うわぁ~何これ?
火事?嘘…私火なんて着けてないよぉ」
夏海が情けない声をあげる
煙は…瞬く間に…
人形へと姿を変えてゆく
夏海は、慌てて…
お婆様を呼びに…
蔵の外へ出た