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鏡の中から

第6章 伴侶の儀式




水面から飛び出す…水魔龍に炎を飛ばした

ギャァァーと言い、絶命する魔物を倒し

雅龍は夏海を見る

夏海は…魔物の存在を知っていたのだ

そして、雅龍に水を飛ばして…

意識をこっちに向けた

「おちおち顔も洗ってられないじゃない!」

夏海は平気な顔をして、後ろで結わえたゴムを外し…手串で髪をとかした

漆黒の…髪が…風に靡く

「雅龍!」

夏海は雅龍を呼んだ

「なんだ?」

「この先は共に力を合わせねば倒せないからね、私の命は貴方に預けるわ!」

「俺に命を?」

「そう。貴方の命は私が預かるわ」

「互いの命は、互いの手の中に在る…と言う訳か?」

「そうね!そう言う存在なんでしょ?私達は!」

運命を受け入れるしか…他はない

定めを受け入れる時

互いの関係は変わる…


「ならば、俺は…お前を守ろう!
この命に変えてもな、お前を護る!」

「私も守るわ!命に変えて雅龍を護る!」

二人は互いを見合せ嗤った

似た者同士とは…良く言った

二人は似ていた

夏海は髪をゴムで結わえると、槍を握り締めた

『伴侶の儀式は後2日!
3日間行われる儀式なり!』

天空から声が響き渡る

後2日…

乗り切るしかないじゃない!

「後2日…乗り切ってやるわよ!」

その言葉を合図に…

2日目の火蓋が切って落とされた



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