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鏡の中から

第6章 伴侶の儀式




普通…

女の子は怖がって

男の後ろに隠れるんじゃないのか?

雅龍は、スタスタ前を歩く夏海を見て

調子が狂いっぱなしで…困っていた

「ボケるな雅龍!」

雅龍に襲い掛かろうとする獣を…夏海が槍で刺し殺す

「…守ってもらってるのは…俺か?」

雅龍がボヤいた

「私を守らんか!雅龍!
てめぇ…それで私の亭主になろなんて
100年早いわ!」

夏海は怒りながら、襲い掛かる獣や魔物を凪ぎ払う

「守らなくても…大丈夫の気がするが?」

「この槍で刺してみるか?」

夏海は冷ややかに言い捨てた

「ご冗談を…」

さてと、本気を出しますか!

と、雅龍は、下腹に妖力を込めた

そして、吐き出す吐息は…

火炎放射器さながらの…炎だった


「炎か…寒い時に重宝かも」

俺はストーブじゃありませんよ…

雅龍は、トホホ…と思う

先に進めば

進む程

確実に相手の力は上がっていた

「雅龍、敵はレベルアップしてるな」

ゲームじゃないんだし…

此処は少し注意をしておく

「気を抜けば…命が危ない」

「だな!こんな場所で気を抜くバカはいねぇけどな!」

夏海は豪快に笑った


そりゃそうだ…

何だか…夏海が男前に見えてくる




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